

カタスミ・シアター・ラボラトリー part.2
『熊』
原作=アントン・チェーホフ
潤色・演出=大瀬戸正宗
2026年3月21日-22日 東温アートヴィレッジセンター シアターNEST


出演
椙田航平 福島優菜(片隅企画) 尾﨑海斗(片隅企画)
スタッフ
照明|中村美和
音響デザイン|福島優菜(片隅企画)
舞台美術・宣伝美術・音響オペレーション|大瀬戸正宗(東温市地域おこし協力隊/片隅企画/サラダボール)
衣装|濱田由紀子
公演映像撮影|中村智和(なむペン)
当日運営|木村波音(東温市地域おこし協力隊)
制作|片隅企画
[主催・企画制作]片隅企画
[共催]東温アートヴィレッジセンター
[助成](公財)愛媛県文化振興財団 文化活動活性化支援事業
[協力]サラダボール 家具のリサイクルK 甲谷商店 一般社団法人Nurture Arts TOON 東温市地域おこし協力隊
公演概要
「あの女、ひよっこみたいに血祭りにあげてやるぞ!」(あの女、断然気に入った! おれはゾッコンまいっちまった!)
「おひきとりください! あなたなんか大っ嫌い!」(どちらへいらっしゃるの? ちょっと待って! 行かないで!)
県外公演や本公演では実現しなかったあれこれを拠点である東温市で思いっきり試してみる、片隅企画プロデュースの上演企画第2弾!
ロシアを代表する作家、アントン・チェーホフの傑作ヴォードヴィルに真正面から挑みます。恋愛感情の不協和をユーモラスに描くドタバタコメディをお見逃しなく!
あらすじ
夫の死後、悲しみに暮れ、毎日のように喪服を着る女・ポポーワのもとに、男・スミルノフが借金の取り立てのために現れる。
返済を拒む女と、一歩も譲らない男。
返済を巡る激しい口論はエスカレートし、やがて男と女は…
当日パンフレットコメント(大瀬戸)
片隅企画という小さなカンパニーで演劇をやっております、大瀬戸正宗と申します。移住してまるまる2年が経とうとしています。
この東温市で創作に没頭することができ、こうして発表できることがとっても嬉しいです。
今回は、ロシアの劇作家 アントン・チェーホフの短編『熊』に挑戦します。
チェーホフはシェイクスピアと並んで有名な劇作家で、四大戯曲と言われる『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』などの作品を残しています。
チェーホフは作風として、登場人物が外面的に大きく変化せず、クライマックスが作中にないということがよく言われます。もちろん人物の中に心情のうねりはあるかと思いますが、それが物語の大きな仕掛けとして扱われていません。むしろ「残念な生き方をする人たちが社会の変化に取り残されて生活を続ける」という近現代的なリアリティを感じさせる作品が多いです。そういったチェーホフの作品群の中でも、『熊』はチェーホフ自身が喜劇として描いた短編で、逆のことをする、関係が反転していくというコント的な要素を多く含んだ戯曲です。
ですが言葉一つ一つには、人間にとって難解な「男女関係」という不合理に振り回される感情の機微が繊細に表現されていると思います。そしてそれらの言葉はジェンダー的な意味においても現代の私たちに対する問いかけのように感じられます。
合理と不合理が混沌と共存する現代社会で生きる私には、チェーホフの描くどうにもならない人たちが、より人間臭く映っています。
本日はご来場いただきありがとうございます。
演出 大瀬戸正宗












